風信子のポエム

詩あわせで、しあわせな毎日を

花火のない夏

なにもみえない


星しかみえない


ひとの賑わう


気配さえしない


不安を


背負った


夏の片隅で


なにも知らない



向日葵だけが


太陽浴びて


咲いている



とりとめもなく


過ぎていく夏


花火があがらない


心のはしっこに


ぽつりと


落ちる



線香花火


ため息にも


似ていて


流れては


消えていく


川のせせらぎは


花火



受けとめる


優しささえ


消え失せて


花火のない夏