真っ赤な

彼岸花が

咲き始めた

彼岸ごろ

季節は

黙々と

流れていく

ある場所に

土に

オブジェのように

コンクリートを

固めて

雑草が

コンクリートを

突き破って

あちこちに

散乱して

咲いていた

その上の

土の上に

ススキの穂が

ゆらゆらと

風に

揺れていた

わたしは

コンクリートを

突き破る

雑草の方が

土の上で

ぬくぬくと

咲き誇る

薔薇よりも

美しいと

感じた

繊細かも

しれない

さまざまな

人の

感情に

振り回されて

LINEや

メールからの

人の

感情までもが

わかる所以

それが

プラスに

なったり

マイナスに

なったり

彼岸花の

咲く頃

自分を

内観する