風信子のポエム

詩あわせで、しあわせな毎日を

ゆらり

ゆらり


秋の船に乗り


ゆらり


ひとり


旅にでる


ゆらり


流れ星の


トンネルを


くぐれば


月のワールドまで


もうすこしの距離



ゆらり



銀色の



トンボたち


ようこそと


時折


挨拶にくる


過去の悲しみや


苦しみは


スマホのなかへ


押し込んで


闇のなかへ


葬ってきた



ゆらり



かろやかに


月の灯りは


闇を照らす


ゆらり



耳を澄ませば


ゆらり



秋の音色


ゆらり


ゆらり


見えないけれど



ゆらり


ゆらり


かぼそい光は


月へつづく



道しるべだと



知った