風信子のポエム

詩あわせで、しあわせな毎日を

づぼらや

100年続く


ふぐのお店の


づぼら屋が


閉店した


看板の


ふぐのオブジェが


おろされて


消えてゆく


そのオブジェが


泣いているように


感じた



胸が傷んだ


豊島園と



リンクして


時代を越えた


人達の



思いに


寂しさを感じる


私がづぼら屋へ


初めて


旅行で


足を運んだのは



20年位前のこと


ふぐ料理が


リーズナブルで


美味しかった


通天閣も


初めて行ったが


何回も



訪れていたような


感覚


まさしく


それは


デジャブだった


以前


夢のなかで



私が見ていた


その場所


懐かしい光景


そのままが


現実に



再現された



ようだった


フグのたれの


七味や


柚子の香り


温かくて


懐かしくて


涙が


じーんと



溢れてきたのを


思い出す


道を歩いていても


どこを



歩いても



初めて



来たような



感じがしなかった




私が1才位の頃



親戚が



大阪に



住んでいて



私は大阪へ


行ったことが



あるらしい



その頃の記憶が


私を


呼び起こしたの



だろうか?



コロナ渦で



歴史あるものが


少しずつ


失われて



ゆくのは


悲痛な



思いがする