太った月
冬至前 月は まんまるに 太っていた きんきらの 光沢 きんきらの 存在感 ぽかりと まんまる 太った月 私の 顔より 大きい サイズだ 年末で 食べすぎて 太った 自分と 見くらべてみた けれど 月には 到底 逆らえなかった
振り向いてくれない
冬の海 荒々しい波 寒々とした 水飛沫 沖から 海を 眺めていた 夕日が 沈んでいく 今年の 闇が 波とともに 流されて いくようだった 誰も 気づいては くれなかった 誰も 振り向いて くれない スルーされて こころ 海に 沈んだ 誰も振り向いて くれない 過去も 未来も それは 夢 夢 夢 現... 続きをみる