風信子のポエム

詩あわせで、しあわせな毎日を

黒い桜



桜咲く


季節


黒いつぼみが


泣いていた


10年間


卒業式に


満開を


迎えた


はずなのに


枯れ木のようだ


人々の


小言や


憤りや


怒りを


溜め込んで


咲かなかったに


違いない


好き勝手な


人々に


反抗して


咲かなかったに


違いない


遠い昔の


写真の


アルバムの


入学式に


桜の


花が


咲いていた


新しい


門出を


迎える


純真な


子供たちに


無垢な


子供たちの


ために


桜は


咲くと



決意したのかも


しれない


子供は


汚れのない


天使みたいな


存在だから


桜は


そういう子が


好きなのだろう