風信子のポエム

詩あわせで、しあわせな毎日を

2020年8月のブログ記事

  • 夏の終わりのアンダンテ

    足早に 月日が移りゆく さまよってなんか いない ついていけないんだ 世の中の 温度差に 宙ぶらりんで 手足だって 動かないし 身動きが とれない 伏せた心 解き放すために 月の種から 芽がでて 黄色い花が 咲きはじめたのなら 三日月と 握手をしよう そのときは なにかが 変わるだろう ありがとう... 続きをみる

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  • 観覧車

    観覧車に乗りたいな となりには あなたがいて 私かいるの 二人で 宝石箱のような 地上を 見下ろすの 観覧車に乗りたいな コロナが終わったら 夢のまた夢 かなわないけれど 心にあなたが いるだけで 私はしあわせを 感じている あなたが 心にいるだけで 困難さえ 乗り越えてゆけるの 観覧車に乗りたい... 続きをみる

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  • 夜にかかる虹

    誰もが信じていない 夜に虹がかかるなんて 現実を 知りつくして 夢が狼狽える はかない街は 人工の輝きを増して 洗脳で 埋め尽くされた ビルの吐息に ひとが消えていく 夢は どこにあるの 見失った 悲しみの果ての 夜の空に 虹がかかる 涙の奥に 優しさと ぬくもりを 届けに あなたのもとへ

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  • 8月の終わる頃

    心にへばりついている 磨りガラスできた 薄い壁 そのなかで 泳ぐ魚は 息苦しい いつまでも 壊せないで いるのなら 叩き割って ガラスを 粉々にして その壁から 今すぐにでも 出てきてほしい できないという 思い込み それが あなたを 苦しめるのなら 8月が終わりに 近づけば 雲は 様相変えるのに... 続きをみる

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  • 無限の星

    数えきれない星 数えきれないひと ひとつなのは 地球だけ そのなかで うずめきあう 罪を重ねる人々 人生に 巡り会うのは 限りあるひと 生まれる前に 約束してきたこと 生涯を ともに 導きあうひと 運命のひと この地球で 巡り会えて よかったと 思えたのなら 幸せだから 星に変わるひとは 私たちを... 続きをみる

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  • レッドアイ

    もしも フレッシュでいたいなら トマトのままでいい もしも 艶を出したいのなら ビールを 加えて カクテルの似合う 大人になるの

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  • フォーカス

    人と比べて 自分にないものを みつけて 苦しんだり 羨んだり 悔やむより 今、自分にあるものに フォーカスしていこう 今、目の前のことに フォーカスしていこう 人と比べても あてになるものなど なにもない 自分らしく 生きること ほんとうは 上も下もない 自分らしく 生きることだけに フォーカスし... 続きをみる

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  • ラベンダー

    目を閉じれば ラベンダーの香り 富良野の草原 よみがえる それは 遠い過去 辛い歴史 乗り越えて 自然の花たちは なにも語らず なにも裏切らず たえず 私たちを 見守りつづけている 眠りにつきたい パープルハート ラベンダーの香り 抱きしめて

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  • ゲリラ雨

    息ができない 真夏の 暑さが 皮膚に ジリジリ迫る 太陽の熱が コンクリートを 突き破る 灰色の雲 空を占領し 空を のみこむ 雷鳴が とどろき 雨が 滝のように 流れる 土が ぴちゃぴちゃ 靴を汚す 景色が見えない ジグザグに 稲光りがビルを 直撃する 止むまで 待つしかない 抵抗は できない ... 続きをみる

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  • 果てしなく

    道は どこまでも 果てしなく続く 闇は深く 地下の果てへと 沈んでいく 光は 無限に 空まで照らし 雲を見下ろすように 虹の隙間 垣間見る 落ちては登り 上がれば落ちる 悲しみも 苦しみも 楽しさも 安らぎも 光と闇の間を 行ったりきたり 失ったものもあれば 出会うものもある 日が沈み 太陽が登り... 続きをみる

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  • 夕宵

    350mlの缶酎ハイの 空き缶 足で転がす 日が暮れても ヒグラシの音 風鈴のなかで こぼれ落ちる 夕宵で 酔って ふらふら 蛾が飛び交う 信号機が 青く光って サンダルに 短パンの 名もなき自分を 空に飛ばそう 空き缶よりも 思い心かかえて 明日のことさえ わからない それでも生きる 夕宵に 唄... 続きをみる

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  • 花火のない夏

    なにもみえない 星しかみえない ひとの賑わう 気配さえしない 不安を 背負った 夏の片隅で なにも知らない 向日葵だけが 太陽浴びて 咲いている とりとめもなく 過ぎていく夏 花火があがらない 心のはしっこに ぽつりと 落ちる 線香花火 ため息にも 似ていて 流れては 消えていく 川のせせらぎは ... 続きをみる

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  • すれ違い

    暑いので 歩くのが 辛いから タクシーに 乗りたかった 乗りたいときに タクシーはこない 悪いのは タイミング 緊急地震速報で 電車が止まり 遅刻し 先方に詫びをいれる 人身事故で 電車が遅延 動き出した 混んだ電車で 汗だくになる マスクをはずしたい マスクがはずせない マスクのせいにしたくなる... 続きをみる

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  • コロナ退散

    コロナ コロコロ転がって コロナ コロコロ 人類 地球から 消え失せてほしい コロナ コロコロ北極ながれ 氷ついて 固まってほしい コロナ 何故にひとを苦しめる? 何の目的か コロナ 自滅してよ これ以上 罪なきひとを 悩ませないで アマビエさまが 動きだすよ 疫病退散と あなたを 叱るよ あなた... 続きをみる

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  • 愛は嘘

    愛は嘘っぱち 形もなく 見えもしない 言葉巧みに 惑わされるだけ マジシャンが つかう手口は 誰にも 見破られないもの 駆け引きに 応じるかは 自分次第 負けたら つぶされて 消えるだけ 愛は嘘

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  • Blue water

    波の音 忘れたわけでは なかったのだけれど 耳もとで感じているのは 蒼い海のつぶやき 白い雲は 空を泳いで 夏の知らせを すりこんでいく カレンダーの 数字の一文字 8 8 8 知らず 知らずのうちに 流されて 夏の途中を 彷徨っている 蝉の嘆き 素直に 受けとめて しまいましょう 知らず 知らず... 続きをみる

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