風信子のポエム

詩あわせで、しあわせな毎日を

2020年9月のブログ記事

  • チクチク

    チクチク 心に 針がさされて チクチク 一言で 心が乱れる チクチク 小言に疲れ チクチク 仕事が終わる チクチク 一日が ほどければ チクチク 心のひだを 縫いなおす チクチク 今日が終わり チクチク 明日が はじまる

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  • 十五夜

    まあるい月よ 私のそばから 離れないでほしい 神々しい光よ まばゆくて 夜風が 肌寒い夜さえ こころは ポカポカと 温かい 月に 照らされて カラッポな心 満たされてゆく 一人じゃない ひとりぼっちじゃない 心にススキの穂 サラサラ 揺れているけれど 十五夜の月 抱きしめて 夢をみれば うさぎに乗... 続きをみる

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  • タワー

    夕日のなかで タワーが見える そびえたつ 都会の シンボル 展望台から 見下ろせば オモチャ箱の 世界が広がる なんて小さな 世界で 生きているのかと 心のなかで 苦笑し ホッとする タワーは 夢をくれる 宇宙からみたら 人間は ちっぽけな 存在なんだ 胸を広げて タワーを 見上げよう タワーは ... 続きをみる

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  • ソリチュード

    小雨の 冷たい休日 傘の波が 信号待ちで 色を変える 行くあてのない心 曇る景色 静かに モカ色の カフェの 扉を開ける テーブルの上の本 思い出が 反復して 読むことさえ できない 消しゴム なんかでは 消せない日々 優しい 雨の音に 癒されて 時間が過ぎる 心に蓋をして ひと言が 言えなかった... 続きをみる

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  • 微笑みの日に

    澄みわたる空 木々は 色づきはじめて 子供たちの はしゃぐ声 空に 優しく 語りかける 嬉しいなら 笑い 悲しいなら 泣いてもいいよ 青空は いつだって 私たちを 見守っているよ 今は 悔しさや 苦しさや 虚しさが こみ上げたとしても 時間が流れたら 忘れてしまえる ことだってあるよ 微笑んでみよ... 続きをみる

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  • 般若の面

    或る日 その男性を 思い浮かべて みたら 私がはっきり 見えたのは 角を生やして 強もての 般若の面が 浮かんできた どす黒い色の その般若の面とは 嫉妬に狂ったり 執念や怒りの 女の形相を 表している その男性は 数々の 女性を裏切り 女性を 悲しませて 裏切られた 女性の 嫉妬や 執念が びっ... 続きをみる

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  • ブルーファンタジー

    終わりのない街 光は 絶え間なく 降り注ぐ パズルを つなぎ あわせるため パーツを さがしに ひとは そこへ向かう 光のなかで つながっていけば ひとは 夢を見れる ブルー色の街が 優しく 月を照らす 心の扉を 開いたなら 星の声が 聞こえてくる

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  • きまぐれな秋

    秋の空は 写り気で きまぐれだ 枯れ葉は ハラハラと 舞いおちて 空の色や 体感さえ コロコロ 変わりだす 既読無視の ライン 何故なのか その意味を 知りたいけれど 結末は 夏の終わりから 気づいていた 涙ハラハラと 枯れ葉のように 空を舞う 思う心 転がされて セツナイ 気持ちで 胸が傷む 失... 続きをみる

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  • どんより

    乾いた風が 吹いて 灰色の雲が どんよりしている 今にも雨が ふりだしそうな 気配がした 冷たい 空気間 もの悲しい 雰囲気にも 負けず ブラックな コーヒーを 飲み干してみる そう簡単に 折れないよ 心なんてものは 自分が この世界 映画の スクリーンのように 作り上げているんだ 成就するも し... 続きをみる

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  • 秋のプリズム

    季節は 移り変わり 秋の音色は 心地よくて 草影では 虫が鳴き 新月が 涙のなかで 揺れている 雨あがりの 水溜まりは ビルの illuminationに 照らされて 奇跡の プリズムが 放射状に 光をあつめて 渦をまく 孤独の淵に 浮かびあがる 新月は 光を 受けとめて 孤独な 誰かの 涙を 虹... 続きをみる

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  • づぼらや

    100年続く ふぐのお店の づぼら屋が 閉店した 看板の ふぐのオブジェが おろされて 消えてゆく そのオブジェが 泣いているように 感じた 胸が傷んだ 豊島園と リンクして 時代を越えた 人達の 思いに 寂しさを感じる 私がづぼら屋へ 初めて 旅行で 足を運んだのは 20年位前のこと ふぐ料理が... 続きをみる

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  • 晩夏

    雲は 流れていく 日暮れは いつの時か 早まり 夜風は 虫の声に つられて ひんやりと感じる 夏の日は もう 戻ってはこない 秋が来るから 戻らなくたっていい 明日という日 無事に 過ごせれば それでいい 秋がくれば きっと 変わっていく そう信じたい 誰もが そう思っている 早く コロナが終息し... 続きをみる

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  • 逃げたい

    逃げたい 現状から 逃げたい 縛りつけられて いるものから 逃げたい 雲海へ 逃げたい 自分の殻を 破って ポジティブな 言葉 何度 繰り返しても 自分を ごまかすだけ 逃げたい 不安の毎日から 逃げたい すべてのことから 私の人生は 自分で決めてゆく 私を理解できるのは 私でしかわからない 私は... 続きをみる

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  • イリュージョン

    何かに 引き寄せられて 何かに 魅せられて マジカルが 起きて 愛が生れたと 信じていた 脳内に 広がる ドルチェのような 甘い感覚 魔法を かけられていた 幸せと 夢の日々 生きていて 瞬間が シアワセだった 魔法が 解けて 真実を知れば すべてが イリュージョン もう夢のなかには 二度とは 戻... 続きをみる

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  • ゆらり

    ゆらり 秋の船に乗り ゆらり ひとり 旅にでる ゆらり 流れ星の トンネルを くぐれば 月のワールドまで もうすこしの距離 ゆらり 銀色の トンボたち ようこそと 時折 挨拶にくる 過去の悲しみや 苦しみは スマホのなかへ 押し込んで 闇のなかへ 葬ってきた ゆらり かろやかに 月の灯りは 闇を照... 続きをみる

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  • 大丈夫だから

    大丈夫だから 何度 この言葉に 救われた ことだろう 大丈夫だから 辛いときも 不安なときも この言葉に 励まされ 続けた 大丈夫だから 母親の母性と 父親の父性 すべてが 混ざりあい 安堵感と 優しさと 慈しみに 溢れる言葉 大丈夫だから その言葉は ひとを癒す力があり 大丈夫だから ひとの悲し... 続きをみる

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  • 豊島園サヨナラ

    幼い頃 父の手に ひかれて 家族で よく行った 豊島園 笑い声 空に広がる 木馬が 回転する メリーゴーランド 友達と行った 流れるプール アトラクション お化け屋敷 夢が溢れる 遊園地 父は もうすでに この世には いない 毎週の 花火大会 家の2階の 窓の端から よく見えた 母と毎週 楽しみに... 続きをみる

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  • ハイボール

    寂しくなるたびに 炭酸が シュワシュワ 音をたてる 氷のはいった グラスについた 水滴とともに 悲しみが くずれ落ちて 流れていく 虚しさを 埋めるよう 飲み干す ハイボール 乾いた風に 身をゆだねていけば 叶わない愛が 星に流れていく 氷の破片 きらきらと 氷を 揺らして グラスを 輝かせていく

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