風信子のポエム

詩あわせで、しあわせな毎日を

海が眠る日



秋の海は


人陰はなく


砂だけが


波に


呑みこまれて


夕日が


海に


落ちる頃


船の灯りが


消えていく


海が


眠る日は


いったい


いつなのだろう


遥か昔の


繰り返す


歴史さえ


知りつくして


人の悲しみも


エゴも


受けいれて


海だけが


ひとの


すべてを


知りつくす


たとえば


この身を


海に


あずけたとしたら


消えない


星のように


ふわりと


包んで


くれるのだろう