風信子のポエム

詩あわせで、しあわせな毎日を

春一番



春はすぐ


そこまで


近づいて


いるようだ


春一番が


吹いた日


地面から


沸き上がる


砂ぼこりが


ぐるぐる


体を


駆け回る



目など


開けては



いられない


自然は


感染など


なにひとつ



気にもせず


いつもどおりに


私たちの


周りに


季節の音を


響かせてくる


春一番が


吹いた


春は


近くにある


変わらない


自然は


花を咲かせ


暖かい空気


はこんでくる


今日は


終わり


明日は


おとずれ


夕日は


沈み


朝日は


登る


電車は


早朝から


人を乗せて


職場へ


運ぶ


どんなに


苦しくても


越えていけば


春がくる


草花は


根をはり


どんな


風にも


屈することなく


明日へと


つなげていく


春一番が


吹いた


球根の


水仙も


地面から


物怖じせず


芽をだし


太陽へと


延びていく


右往左往を


するのは


人間だけなのか