風信子のポエム

詩あわせで、しあわせな毎日を

鳥の居場所


春の

嵐の夜


風は

窓をバシャバシャ

叩き

雨粒は

ガラスに

へばりつく


奇妙な風音が

耳に

不協和音を

響かせる


昼間

鳴いていた

ほととぎすも


パタパタ

飛んでいた

ツバメも


プクプク

言っていた

椋鳥も


ギョロと

睨んだ

カラスさえも


こんな

嵐の夜は

どこに

いるんだろう


ツバメの巣は

風で

落ちないだろうか


鳥たちは

身を隠して

どこに


避難して

いるのか


嵐の夜


鳥の


叫びが


風に


とどろいて


雨粒に


流れ落ちる


鳥は


どこに


消えたの


だろうか


明日


もし


晴れたら


鳴いてくれるか


私の


ために