風信子のポエム

詩あわせで、しあわせな毎日を

月ぼっち

今宵も


月は


黄金の


輝きを放ち


だれかを


魅了する


世間が


動き出して


スーツケースが


駆け巡る


コロナ不安で


動き出すのにも


勇気がいるのに



『どこか行かないの?』


何気ない


誰かの


問いかけに


苦笑いで


答えを


さがしてしまう


取り残されたよう


時間が


止まっているようだ


月日は


急速に



流れていく


今は


ひとり


月を


眺めていたい


一年で


最も


美しい



夜だから


月ぼっち


ギンモクセイの


甘い香りを


夜風が


届けに



来てくれる


月ぼっち



ぼっちでもいい


月と


対話して



いるのだから