風信子のポエム

詩あわせで、しあわせな毎日を

森の妖精

雨が降り


森の妖精は


泣いていました


「私は空を
引き裂いてなんかいない」と


雨が降ると


木が溶けて


しまうそうです


木漏れ日の


あいだから


空を見上げるのが


幸せだったと


語るのです


森の妖精は


頭の上から


天の声を


降ろす使命を


雨が


さえぎって


しまうそうです


森の妖精は


だれにも


みえるわけでは


ないのです


頭のうえに


穴が


あいたひとでないと


キャッチできない


そうです


私は


お会いできたから


しあわせです