風信子のポエム

詩あわせで、しあわせな毎日を

ラベンダー

目を閉じれば


ラベンダーの香り


富良野の草原


よみがえる


それは


遠い過去


辛い歴史


乗り越えて


自然の花たちは


なにも語らず


なにも裏切らず


たえず


私たちを


見守りつづけている


眠りにつきたい


パープルハート


ラベンダーの香り


抱きしめて

ゲリラ雨


息ができない


真夏の


暑さが


皮膚に


ジリジリ迫る


太陽の熱が


コンクリートを


突き破る


灰色の雲


空を占領し


空を


のみこむ


雷鳴が


とどろき


雨が


滝のように


流れる


土が


ぴちゃぴちゃ


靴を汚す



景色が見えない



ジグザグに


稲光りがビルを


直撃する



止むまで


待つしかない


抵抗は


できない


ミラクルが


おこらない限り


対抗できない

果てしなく

道は


どこまでも


果てしなく続く


闇は深く


地下の果てへと


沈んでいく



光は


無限に


空まで照らし


雲を見下ろすように


虹の隙間


垣間見る


落ちては登り


上がれば落ちる


悲しみも


苦しみも


楽しさも


安らぎも



光と闇の間を



行ったりきたり


失ったものもあれば


出会うものもある


日が沈み


太陽が登り


孤独を


噛み締めながら


今日という日


何を思うのか


明日のことは


誰にもわからない


時計の刻む音に


導かれて


果てしなく続く


人生の


階段を


登り終わるころ



答えを



知るのだろう