風信子のポエム

詩あわせで、しあわせな毎日を

風信子のポエムの新着ブログ記事

  • 未熟

    親も 未熟だ 初めての 子育て どうしたら よいのか わからない 親も 手探りだ 親を 恨んだこと さえ あったけれど 子育てを 経験して 親の ありがたさが 身にしみて 理解できた 完璧な 親など どこにも いないのだ 完璧な 人間なんて どこにも いないのだ 完璧を 目指そうと するから 苦し... 続きをみる

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  • ひだまり

    うとうと うとうと 秋にしては あたたかな ひざし 光に 包まれて 時間が ゆるりと 過ぎていく イチョウ並木 去年と 変わらない風景 第3波の到来 ひとが すれ違うたびに 希望の 思いが 伝わってくる うとうと うとうと 眠くなる うとうと うとうと 頭がゴツン うとうと うとうと ベンチの隅に... 続きをみる

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  • 秋映え

    水面に映る 赤いもみじ 黄色の イチョウ 銀色の鯉 蒼い空 へそ曲がりの 湾曲した枝 黒い カラスの羽 薄い 太陽光線 そのなかに 白いマスクに 覆われて 目だけ 出して とんがっている 誰かの姿が 映っていた それは 自分の 姿だった 今年らしい 秋映えだ 来年は マスクのない 顔が 映っている... 続きをみる

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  • 都会の涙

    星の階段を のぼり 行き場のない 悲しみが ビルの 果てまで 連れていく そびえたつ 高飛車に 見えるビルと 光を まとった都会 心の奥で 私は 会話する なにも 返事は かえって こなかった 既読スルーの ラインのよう ただ 泣いているのは わかっていた 光のなかに 誰かの 涙を ひろい あつめ... 続きをみる

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  • 右脳と左脳

    右脳か 左脳か どちらが 果たして 自分の 脳内で 強く 働いて いるのだろうかと ふと思う ことがある 右脳が 秀でれば 直感力 ひらめき 芸術肌 感情的 左脳が 秀でれば 理論的 計算強い 深い洞察力 感情に 流されない 右脳と 左脳の バランス よければ 尊敬される 人に なれるか どうかは... 続きをみる

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  • うがいの唄

    家に帰り 最初に 手を ゴシゴシ 洗い その次ぎは うがいをしよう コップ 一杯の水に うがい薬を 数滴たらして はじめは 口に含み くちゅくちゅ うがいして 次ぎは 喉の奥から ガラガラ うがいして みんなで うがいの唄を 喉の奥から 合唱しよう 感染から みんなを守る うがいの合唱を しよう ... 続きをみる

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  • 終電

    金曜日の夜 急ぎ足で 改札を抜ける 殺風景な 地下道 だけれど 明日は 休みだから 心に 余裕が 少しある 愚痴を 言いあえる 仲間が いること ありがたいと 思う 瞬間がある お酒を 飲んで ワイワイ 騒いで マスクをつけて 会話をし マスクを ずらして ビールを飲む 寂しがりやの 人達が うさ... 続きをみる

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  • 木枯らし

    木枯らしが 吹きました 冷たい朝が きました 身が 震える 思いが しました 木枯らしが 吹きました 枯れ葉が 死にました からからと 音たてて 道端に 転がって 石だたみを 塞いで いきました 木枯らしが 吹きました 何もかも 無情でした 何もかも 信じられなく なりました 木枯らしが 吹きまし... 続きをみる

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  • 嘘は つきたく ないけれど 嘘には 二種類 あると思う ひとを 騙す嘘 自分の身を 守る 正当な嘘 自分の 身を守る 正当な嘘を つくことが よくあるかも しれない それは 仕方のない ことだと思う 自分の心に 嘘を つくこともある 伝えられない 本心 正直に 素直に 自分の心 吐き出せたのなら ... 続きをみる

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  • ブルームーン

    2度目の 満月 ブルームーン 日が暮れるころ 見上げた空から 私を 見つめる ブルームーン 銀色の ドクロに 魔法を かけられて あなたしか 見えなくなって しまったの ある日 ときめく心に ブルームーン 眩く青い 星に キラキラ 心が はずんでる あなたに 会える願いを こめて ブルームーン 私... 続きをみる

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  • ハロウィンの土曜日

    今日は ハロウィンの 土曜日 スイーツ店では ケーキを買う 人達で 賑わっている マスクを していても 家族で ケーキを選ぶ ハッピー スマイルが 光り 輝いている 寂しくもある 今年の ハロウィンを 盛り上げる 気配を感じた ひとりでは 人は生きられない 仕事をかかえ 一人で苦しみに 耐える つ... 続きをみる

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  • しずく

    しずく 雨上がりの朝 葉の葉脈から 一滴が こぼれおちる しずく 純水なもの しずく ピュアなもの しずく 神性なもの 悲しみの夜 涙が しずくとなり 真っ直ぐに 頬につたう しずく 再会の日 しずく 喜びの日 しずく 誰かと わかちあえる日 しずくの ペンダント 光を放して 幸せと 喜びを ココ... 続きをみる

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  • 変容

    コロナの影響で 月の何日かが テレワークになった それまでは 朝の5時30分の起床 洗濯 掃除 朝食作り 子供達や私の 弁当作り 夫を送り出し 朝8時に出社 往復2時間の通勤 正社員としての 重圧 仕事が終われば 早足で 満員電車に 飛び乗り 帰宅 慌てての 夕食作り そのとき 思ったのは 女性は... 続きをみる

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  • バイバイ

    バイバイ 悲しみを 味わうなら 味わいつくして 泣いたっていい バイバイ 落ち込んでいる 自分に サヨウナラ 人も 自分も コントロールは できない コントロール しようとするから 歪みが生じる バイバイ 騙されても 嫌われても バイバイ 怒鳴れても 苦難も 仕事で 理不尽な 思いしても 自分を ... 続きをみる

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  • カエル

    蛙の子は 蛙の子 しょせん 期待なんて していない ひとは 土にかえる ひとは 故郷にかえる 自分の 一日を ふりかえる ふりかえれば 何かが 見えてくるのか? かえる家が あるから 家にかえる ときには 人生 ひっくりかえる ことだってある 気楽な気持ちで カエル泳ぎ しながら この世を 生きよう

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  • 境界線

    ずっと 言いたかった 叫びたかった 言葉が 喉に ひっかかって 言いたいことが 言えなかった 我慢していたら 相手は どんどん 境界線を 踏み越えて ココロの すきまに 入り込んでくる 我慢は 限界に達して 苦しみは 日に日に 増大していく ある日 喉の奥から 言葉が 自然に 溢れ落ちたんだ そう... 続きをみる

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  • 落ち葉のメロディー

    落ち葉の 絨毯 ふかふかして 歩いていると 眠くなる あくびをしたって マスクの なかだから 誰も 気づかない 秋色の 落ち葉 ひらひらと 落ち葉の上に 重なり 舞い落ちる 赤い実や 木の葉さえ それぞれが 違って見える みんな違う 何ひとつ この世界で 同じものなんて ないのかも しれない 人と... 続きをみる

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  • 三日月の夜

    今夜は 三日月 ビルの狭間に 浮いている 10月の 月は 輝いて 美しい 夜風は 肌寒く 冷たいけれど 星は キラキラ 今にも 手が届きそうだ ハロウィンの チョコレートの 一粒が 口のなかで 溶けていく みずみずしい 一瞬の 幸せが 魔法のように 月にかかる 雲を 消してしまう 今夜は 三日月 ... 続きをみる

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  • レムリア

    1万年以上前 古代4大陸が 存在していたという そのひとつの大陸 レムリア 感謝と慈悲で 言葉を 交わさなくても ひとが 思いで 繋がっていたという ハワイの島 ハワイの波の音 ハワイの音楽に 心牽かれ 涙した時がある ハワイの火山の ペレという女神が レムリアに 住んでいた女神に 使えていて ア... 続きをみる

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  • 秋雨

    道路に へばりついた落葉 タイヤの跡 車の窓には 雨粒と いくつもの光 明日は 雨かな? 晴れるかな? 明日は たぶん 晴れるよ ミラーに 虹色の傘が 揺れているから 明日は 君の心も 晴れるよ

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  • キンモクセイ

    ポツリと 下を向き 歩いていた どこからか 芳香な 匂い漂う 懐かしい かほりがして 息を吸った 立ち止まれば そこには だいだい色の キンモクセイ 小花の 集合体が 支えあって 咲いている コロナ渦の 私たちの ココロ 和ませて くれて いるのだろう 空が 薄紅いろに 染まるころ キンモクセイ ... 続きをみる

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  • Sad autumn

    三日月は 涙する 私のために 赤い ケイトウが ツタの葉に 絡まるころ 紫と オレンジの ハロウィンは ガラスのなかに 封じ込まれていく 秋の季節だけが 心を許せる 同じパターン 繰り返す 始まりが あれば 終わりがくる 気持ちに 蓋をする 平常心な ふりをして coolに その場を 立ち去る あ... 続きをみる

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  • 海が眠る日

    秋の海は 人陰はなく 砂だけが 波に 呑みこまれて 夕日が 海に 落ちる頃 船の灯りが 消えていく 海が 眠る日は いったい いつなのだろう 遥か昔の 繰り返す 歴史さえ 知りつくして 人の悲しみも エゴも 受けいれて 海だけが ひとの すべてを 知りつくす たとえば この身を 海に あずけたとし... 続きをみる

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  • フォーカス

    辛いこと 悲しいこと 不安なこと 苦しいこと 楽しいこと 幸せなこと ワクワクすること 嬉しいこと 生きていれば いろいろ あるよね 落ちたり 上がったり 山や谷を ころげ落ちていく どん底から 這い上がって いくには 勇気がいる 誰のもとにも 平等に 太陽は 降り注ぎ 月は あたたかく 照らして... 続きをみる

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  • 天使の微笑み

    幼子の笑顔は ピュアで 素直で 真っ白で 天使のようだ 見ている側も 思わず 微笑みが こぼれてしまう 幼子は 何もわからなくても 笑顔という 魔法で そこに存在 するだけで 周囲の ひとまでも happyな気分に 変えてしまう ひとは 生れたときは みな 天使だった 天使の 微笑みを 持っていた... 続きをみる

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  • 秋桜

    晴れた午後 野原で 深呼吸をする とおい雲 追いかけても 何故 手の届かない 夢ばかり 見ていたの 生きている それだけで 幸せだったの 身近な ひとの心 気づかずにいた プライドなんて 捨ててしまおう 風が 揺らすよ 秋桜 指先を あわせて ハートをつくる 胸を広げて 空へ叫ぼう 秋桜 悲しみを... 続きをみる

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  • 月ぼっち

    今宵も 月は 黄金の 輝きを放ち だれかを 魅了する 世間が 動き出して スーツケースが 駆け巡る コロナ不安で 動き出すのにも 勇気がいるのに 『どこか行かないの?』 何気ない 誰かの 問いかけに 苦笑いで 答えを さがしてしまう 取り残されたよう 時間が 止まっているようだ 月日は 急速に 流... 続きをみる

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  • チクチク

    チクチク 心に 針がさされて チクチク 一言で 心が乱れる チクチク 小言に疲れ チクチク 仕事が終わる チクチク 一日が ほどければ チクチク 心のひだを 縫いなおす チクチク 今日が終わり チクチク 明日が はじまる

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  • 十五夜

    まあるい月よ 私のそばから 離れないでほしい 神々しい光よ まばゆくて 夜風が 肌寒い夜さえ こころは ポカポカと 温かい 月に 照らされて カラッポな心 満たされてゆく 一人じゃない ひとりぼっちじゃない 心にススキの穂 サラサラ 揺れているけれど 十五夜の月 抱きしめて 夢をみれば うさぎに乗... 続きをみる

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  • タワー

    夕日のなかで タワーが見える そびえたつ 都会の シンボル 展望台から 見下ろせば オモチャ箱の 世界が広がる なんて小さな 世界で 生きているのかと 心のなかで 苦笑し ホッとする タワーは 夢をくれる 宇宙からみたら 人間は ちっぽけな 存在なんだ 胸を広げて タワーを 見上げよう タワーは ... 続きをみる

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  • ソリチュード

    小雨の 冷たい休日 傘の波が 信号待ちで 色を変える 行くあてのない心 曇る景色 静かに モカ色の カフェの 扉を開ける テーブルの上の本 思い出が 反復して 読むことさえ できない 消しゴム なんかでは 消せない日々 優しい 雨の音に 癒されて 時間が過ぎる 心に蓋をして ひと言が 言えなかった... 続きをみる

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  • 微笑みの日に

    澄みわたる空 木々は 色づきはじめて 子供たちの はしゃぐ声 空に 優しく 語りかける 嬉しいなら 笑い 悲しいなら 泣いてもいいよ 青空は いつだって 私たちを 見守っているよ 今は 悔しさや 苦しさや 虚しさが こみ上げたとしても 時間が流れたら 忘れてしまえる ことだってあるよ 微笑んでみよ... 続きをみる

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  • 般若の面

    或る日 その男性を 思い浮かべて みたら 私がはっきり 見えたのは 角を生やして 強もての 般若の面が 浮かんできた どす黒い色の その般若の面とは 嫉妬に狂ったり 執念や怒りの 女の形相を 表している その男性は 数々の 女性を裏切り 女性を 悲しませて 裏切られた 女性の 嫉妬や 執念が びっ... 続きをみる

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  • ブルーファンタジー

    終わりのない街 光は 絶え間なく 降り注ぐ パズルを つなぎ あわせるため パーツを さがしに ひとは そこへ向かう 光のなかで つながっていけば ひとは 夢を見れる ブルー色の街が 優しく 月を照らす 心の扉を 開いたなら 星の声が 聞こえてくる

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  • きまぐれな秋

    秋の空は 写り気で きまぐれだ 枯れ葉は ハラハラと 舞いおちて 空の色や 体感さえ コロコロ 変わりだす 既読無視の ライン 何故なのか その意味を 知りたいけれど 結末は 夏の終わりから 気づいていた 涙ハラハラと 枯れ葉のように 空を舞う 思う心 転がされて セツナイ 気持ちで 胸が傷む 失... 続きをみる

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  • どんより

    乾いた風が 吹いて 灰色の雲が どんよりしている 今にも雨が ふりだしそうな 気配がした 冷たい 空気間 もの悲しい 雰囲気にも 負けず ブラックな コーヒーを 飲み干してみる そう簡単に 折れないよ 心なんてものは 自分が この世界 映画の スクリーンのように 作り上げているんだ 成就するも し... 続きをみる

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  • 秋のプリズム

    季節は 移り変わり 秋の音色は 心地よくて 草影では 虫が鳴き 新月が 涙のなかで 揺れている 雨あがりの 水溜まりは ビルの illuminationに 照らされて 奇跡の プリズムが 放射状に 光をあつめて 渦をまく 孤独の淵に 浮かびあがる 新月は 光を 受けとめて 孤独な 誰かの 涙を 虹... 続きをみる

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  • づぼらや

    100年続く ふぐのお店の づぼら屋が 閉店した 看板の ふぐのオブジェが おろされて 消えてゆく そのオブジェが 泣いているように 感じた 胸が傷んだ 豊島園と リンクして 時代を越えた 人達の 思いに 寂しさを感じる 私がづぼら屋へ 初めて 旅行で 足を運んだのは 20年位前のこと ふぐ料理が... 続きをみる

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  • 晩夏

    雲は 流れていく 日暮れは いつの時か 早まり 夜風は 虫の声に つられて ひんやりと感じる 夏の日は もう 戻ってはこない 秋が来るから 戻らなくたっていい 明日という日 無事に 過ごせれば それでいい 秋がくれば きっと 変わっていく そう信じたい 誰もが そう思っている 早く コロナが終息し... 続きをみる

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  • 逃げたい

    逃げたい 現状から 逃げたい 縛りつけられて いるものから 逃げたい 雲海へ 逃げたい 自分の殻を 破って ポジティブな 言葉 何度 繰り返しても 自分を ごまかすだけ 逃げたい 不安の毎日から 逃げたい すべてのことから 私の人生は 自分で決めてゆく 私を理解できるのは 私でしかわからない 私は... 続きをみる

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  • イリュージョン

    何かに 引き寄せられて 何かに 魅せられて マジカルが 起きて 愛が生れたと 信じていた 脳内に 広がる ドルチェのような 甘い感覚 魔法を かけられていた 幸せと 夢の日々 生きていて 瞬間が シアワセだった 魔法が 解けて 真実を知れば すべてが イリュージョン もう夢のなかには 二度とは 戻... 続きをみる

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  • ゆらり

    ゆらり 秋の船に乗り ゆらり ひとり 旅にでる ゆらり 流れ星の トンネルを くぐれば 月のワールドまで もうすこしの距離 ゆらり 銀色の トンボたち ようこそと 時折 挨拶にくる 過去の悲しみや 苦しみは スマホのなかへ 押し込んで 闇のなかへ 葬ってきた ゆらり かろやかに 月の灯りは 闇を照... 続きをみる

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  • 大丈夫だから

    大丈夫だから 何度 この言葉に 救われた ことだろう 大丈夫だから 辛いときも 不安なときも この言葉に 励まされ 続けた 大丈夫だから 母親の母性と 父親の父性 すべてが 混ざりあい 安堵感と 優しさと 慈しみに 溢れる言葉 大丈夫だから その言葉は ひとを癒す力があり 大丈夫だから ひとの悲し... 続きをみる

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  • 豊島園サヨナラ

    幼い頃 父の手に ひかれて 家族で よく行った 豊島園 笑い声 空に広がる 木馬が 回転する メリーゴーランド 友達と行った 流れるプール アトラクション お化け屋敷 夢が溢れる 遊園地 父は もうすでに この世には いない 毎週の 花火大会 家の2階の 窓の端から よく見えた 母と毎週 楽しみに... 続きをみる

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  • ハイボール

    寂しくなるたびに 炭酸が シュワシュワ 音をたてる 氷のはいった グラスについた 水滴とともに 悲しみが くずれ落ちて 流れていく 虚しさを 埋めるよう 飲み干す ハイボール 乾いた風に 身をゆだねていけば 叶わない愛が 星に流れていく 氷の破片 きらきらと 氷を 揺らして グラスを 輝かせていく

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  • 夏の終わりのアンダンテ

    足早に 月日が移りゆく さまよってなんか いない ついていけないんだ 世の中の 温度差に 宙ぶらりんで 手足だって 動かないし 身動きが とれない 伏せた心 解き放すために 月の種から 芽がでて 黄色い花が 咲きはじめたのなら 三日月と 握手をしよう そのときは なにかが 変わるだろう ありがとう... 続きをみる

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  • 観覧車

    観覧車に乗りたいな となりには あなたがいて 私かいるの 二人で 宝石箱のような 地上を 見下ろすの 観覧車に乗りたいな コロナが終わったら 夢のまた夢 かなわないけれど 心にあなたが いるだけで 私はしあわせを 感じている あなたが 心にいるだけで 困難さえ 乗り越えてゆけるの 観覧車に乗りたい... 続きをみる

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  • 夜にかかる虹

    誰もが信じていない 夜に虹がかかるなんて 現実を 知りつくして 夢が狼狽える はかない街は 人工の輝きを増して 洗脳で 埋め尽くされた ビルの吐息に ひとが消えていく 夢は どこにあるの 見失った 悲しみの果ての 夜の空に 虹がかかる 涙の奥に 優しさと ぬくもりを 届けに あなたのもとへ

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  • 8月の終わる頃

    心にへばりついている 磨りガラスできた 薄い壁 そのなかで 泳ぐ魚は 息苦しい いつまでも 壊せないで いるのなら 叩き割って ガラスを 粉々にして その壁から 今すぐにでも 出てきてほしい できないという 思い込み それが あなたを 苦しめるのなら 8月が終わりに 近づけば 雲は 様相変えるのに... 続きをみる

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  • 無限の星

    数えきれない星 数えきれないひと ひとつなのは 地球だけ そのなかで うずめきあう 罪を重ねる人々 人生に 巡り会うのは 限りあるひと 生まれる前に 約束してきたこと 生涯を ともに 導きあうひと 運命のひと この地球で 巡り会えて よかったと 思えたのなら 幸せだから 星に変わるひとは 私たちを... 続きをみる

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  • レッドアイ

    もしも フレッシュでいたいなら トマトのままでいい もしも 艶を出したいのなら ビールを 加えて カクテルの似合う 大人になるの

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  • フォーカス

    人と比べて 自分にないものを みつけて 苦しんだり 羨んだり 悔やむより 今、自分にあるものに フォーカスしていこう 今、目の前のことに フォーカスしていこう 人と比べても あてになるものなど なにもない 自分らしく 生きること ほんとうは 上も下もない 自分らしく 生きることだけに フォーカスし... 続きをみる

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  • ラベンダー

    目を閉じれば ラベンダーの香り 富良野の草原 よみがえる それは 遠い過去 辛い歴史 乗り越えて 自然の花たちは なにも語らず なにも裏切らず たえず 私たちを 見守りつづけている 眠りにつきたい パープルハート ラベンダーの香り 抱きしめて

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  • ゲリラ雨

    息ができない 真夏の 暑さが 皮膚に ジリジリ迫る 太陽の熱が コンクリートを 突き破る 灰色の雲 空を占領し 空を のみこむ 雷鳴が とどろき 雨が 滝のように 流れる 土が ぴちゃぴちゃ 靴を汚す 景色が見えない ジグザグに 稲光りがビルを 直撃する 止むまで 待つしかない 抵抗は できない ... 続きをみる

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  • 果てしなく

    道は どこまでも 果てしなく続く 闇は深く 地下の果てへと 沈んでいく 光は 無限に 空まで照らし 雲を見下ろすように 虹の隙間 垣間見る 落ちては登り 上がれば落ちる 悲しみも 苦しみも 楽しさも 安らぎも 光と闇の間を 行ったりきたり 失ったものもあれば 出会うものもある 日が沈み 太陽が登り... 続きをみる

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  • 夕宵

    350mlの缶酎ハイの 空き缶 足で転がす 日が暮れても ヒグラシの音 風鈴のなかで こぼれ落ちる 夕宵で 酔って ふらふら 蛾が飛び交う 信号機が 青く光って サンダルに 短パンの 名もなき自分を 空に飛ばそう 空き缶よりも 思い心かかえて 明日のことさえ わからない それでも生きる 夕宵に 唄... 続きをみる

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  • 花火のない夏

    なにもみえない 星しかみえない ひとの賑わう 気配さえしない 不安を 背負った 夏の片隅で なにも知らない 向日葵だけが 太陽浴びて 咲いている とりとめもなく 過ぎていく夏 花火があがらない 心のはしっこに ぽつりと 落ちる 線香花火 ため息にも 似ていて 流れては 消えていく 川のせせらぎは ... 続きをみる

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  • すれ違い

    暑いので 歩くのが 辛いから タクシーに 乗りたかった 乗りたいときに タクシーはこない 悪いのは タイミング 緊急地震速報で 電車が止まり 遅刻し 先方に詫びをいれる 人身事故で 電車が遅延 動き出した 混んだ電車で 汗だくになる マスクをはずしたい マスクがはずせない マスクのせいにしたくなる... 続きをみる

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  • コロナ退散

    コロナ コロコロ転がって コロナ コロコロ 人類 地球から 消え失せてほしい コロナ コロコロ北極ながれ 氷ついて 固まってほしい コロナ 何故にひとを苦しめる? 何の目的か コロナ 自滅してよ これ以上 罪なきひとを 悩ませないで アマビエさまが 動きだすよ 疫病退散と あなたを 叱るよ あなた... 続きをみる

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  • 愛は嘘

    愛は嘘っぱち 形もなく 見えもしない 言葉巧みに 惑わされるだけ マジシャンが つかう手口は 誰にも 見破られないもの 駆け引きに 応じるかは 自分次第 負けたら つぶされて 消えるだけ 愛は嘘

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  • Blue water

    波の音 忘れたわけでは なかったのだけれど 耳もとで感じているのは 蒼い海のつぶやき 白い雲は 空を泳いで 夏の知らせを すりこんでいく カレンダーの 数字の一文字 8 8 8 知らず 知らずのうちに 流されて 夏の途中を 彷徨っている 蝉の嘆き 素直に 受けとめて しまいましょう 知らず 知らず... 続きをみる

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  • 蝉の声が聞こえた

    ちかくで 蝉の声が 聞こえた 今年は はじめてで 梅雨さえ 明けてないはず ミンミン蝉の声 小雨降るなか 心に 川のせせらぎのよう 響いてくる 君の声が ありふれた蝉 今年は 美しい コロナに巻かれ 身動きができそうにもない 君の声は 嬉しかった 心に安らぎさえ あたえてくれた

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  • 雨しずく 形をとどめず 地面に消える 雨はひと あたらしい粒 生まれては はかなく くずれおちる ビニール傘に 何億もの雨がはじけ 時空を消していく 昨日も雨 今日も雨 明日も雨 雨が憎い

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